【本感想】【ブレイクショットの軌跡】(逢坂 冬馬)

今回は逢坂 冬馬さんの「ブレイクショットの軌跡」を読みました。

逢坂冬馬さんの代表作「同志少女よ、敵を撃て」は、第11回アガサ・クリスティー賞を受賞したデビュー作。
また、第166回直木賞候補にあがり、2022年本屋大賞及び第9回高校生直木賞を受賞。

楽しみにしていた「ブレイクショットの軌跡」の感想です。

ブレイクショットの軌跡
  • 第173回直木賞候補作
逢坂 冬馬さん作品
  • 同志少女よ、敵を撃て
  • 歌われなかった海賊へ
目次

自動車期間工の本田昴は、就業最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトをひとつ車体の内部に落とすのを目撃するが・・・

マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽、そしてSNSの混沌と「アフリカのホワイトハウス」

移り変わっていくブレイクショットの所有者たちの多様性と不可解さの物語。

出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2025/3/12)

発売日 ‏ : ‎ 2025/3/12

言語 ‏ : ‎ 日本語

単行本 ‏ : ‎ 584ページ

ISBN-10 ‏ : ‎ 4152104112

ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4152104113

この複数の物語が最終的にどう収まるのか、とてもわくわくしました。いや、面白すぎ!

伏線回収がしっかりされていて、すっきり。
こんな複雑な作品を作る逢坂冬馬さんすごい!

後藤友彦さんのエピソードは堪りませんでした。人柄と努力に泣けます。

ページ数が多く読み切れるか不安に思う人もいるかもしれませんが、大丈夫。
読みやすい文章だし、読み始めるとどんどん進んでいきます。
自信をもっておすすめできる一冊です。

「後藤くんは全部ひとまとめにしすぎている」(中略)
「後藤くんは自分が抱える問題の諸々の解決を、すべて、『霧山修悟がサッカー選手になって自分と共に活躍する』というゴールで解決しようとしていないかな」

 

「台の上のすべてを把握しようというのは傲慢だし、自分の打つボールが波及するという意識をもたない人間には、ゲームに参加する資格はない。だが、だれかがそれを打たなければならない。」(中略)
「打つ意思と狙いを持った人間が、それを打つしかないんだ。恐れずに堂々と、自信を持って」

ブレイクショットの軌跡 著者:逢坂 冬馬

門崎さんのセリフが刺さります。
彼女はどんどんかっこよくなっていきました。

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