今月読んだ本の中から6冊をご紹介。
読んでみたいな!と気になる本があるとうれしいです。
目次
ほくほくおいも党  上村裕香
- ジャンル
 ヒューマン小説
 
- あらすじ
 勝てない選挙に出馬し続ける左翼政党委員の父と、ひきこもりの兄を持つ千秋。政治と政党ばかりで話がかみ合わない父との対話を望むが・・・
 様々な”活動家二世”の悩みを描く。連作短編集。
- そのほか
 『救われてんじゃねえよ』で注目を浴びる上村裕香の作品
 
 
 
- ひとことレビュー 
 ポップなタイトルと装丁から想像していたよりシリアスな内容。難しい表現はなく読みやすい作品です。政治家の子どもたちが考え悩む物語は今まで想像したことがなかったので、読めてよかったと思いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
頭がわるくて悪くて悪い  献鹿狸太朗
- ジャンル
 小説
 
- あらすじ
 社会にとけこみ悪事を働いている宇宙人を駆除すれば一晩で15万。人生どん底の馬連と山井は宇宙人の隠れ家をタタきに向かう!!!
 
 
- ひとことレビュー 
 独特な言い回しに慣れるまで物語に入り込めないところがあったけれど、途中からぐんぐん引き込まれてあっという間に読み終えました。中盤に先が読めたなと思っても、必ず最後まで読んで欲しい。驚愕のオチ。タイトルの意味がズンとのしかかる。きっと、二巡目が読みなくなる作品です。
 
 
 
 
 
 
 
 
最初の星は最後の家のようだ  太田愛
- ジャンル
 小説
 
- あらすじ
 短編集5つ+エッセイ
 
- そのほか
 著者はドラマ「相棒」などの脚本家としても活躍する
 
 
 
- ひとことレビュー 
 どこか遠い国の童話のような作品や、ミステリー要素が強めな作品もあり楽しめる一冊。どの作品も共通してノスタルジックな雰囲気を纏っているように感じました。色で例えるならくすんだ深めのブルー。
 
 
 
 
 
 
 
蛍たちの祈り  町田そのこ
- ジャンル
 ヒューマン小説、ミステリー小説
 
- あらすじ
 蛍がいるあの場所で、幸恵と隆之は秘密を共有する。そして15年後、同じ場所で予期せぬ再開を果たす。そこから紡がれる、一人一人のささやかな祈りを描いた物語。連作短編集。
 
- そのほか
 本屋大賞受賞作家の作品
 
 
- ひとことレビュー 
 冒頭から衝撃的な始まり方。まさかの展開でおどろきました。町田そのこさんらしい作品だと感じました。
 
 
 
 
 
 
 
月がある  木塩鴨人
- ジャンル
 ヒューマン小説
 
- あらすじ
 3つの短編集。
 人と接することが不得意な男の子の物語。生活の基本を親から教えてもらえず過ごす優斗は学校でいじめられ、逃げ場にした図書室で本に魅了された。
 
 
- ひとことレビュー 
 共感するところが時々あって、胸がきゅうっとなりました。同時に、自分だけじゃなかったんだなとホッとする、あたたかい作品です。
 
 
 
 
 
 
 
 
たえまない光の足し算 日比野コレコ
- ジャンル
 純文学、小説
 
- あらすじ
 食べものが食べれない”異食の道化師”の薗をへやに招き入れてくれたのは抱擁師のハグだった。「かいぶつ」と呼ばれる時計台が見下ろす公園で出会った二人。そして軟派師としてデビューしたばかりの弘愛と出会ったことで、それぞれが変化していく。
- そのほか
 第173回芥川賞の候補作品
 
 
 
- ひとことレビュー 
 独特の世界観で描かれた作品。比喩された表現を読み解くまでに時間がかかってしまいました。誰かと関わることで人は変わっていく、自分を作っていく。というメッセージを感じました。
 
 
 
 
 
 
  
		
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